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かんじょうきん【桿状菌】

読者カード 用例 2022年07月27日 公開

2021年07月11日 ubiAさん投稿

用例:序ながら、桿狀菌バクテリアの語源が希臘語のステッキであるのは一寸面白い。病魔のステッキが體內を暴れ廻るのである。
『ステッキ』 1932年11月 寺田寅彦
語釈:〔名〕「かんきん(桿菌)」に同じ。

コメント:投稿例(1899)よりも新しいですが、語源について記載されているので、とりあえず。初出(昭和七年十一月、週刊朝日)とあります。

編集部:2010年12月2日付けで、古書人さんに、『東京医学会雑誌』(第13巻第16号、1899)の例をご紹介いただいています。ちなみに、「桿菌」の語釈は「棒状または円筒状の細菌の総称。互いに連なって鎖状や柵状となるものが多い。結核菌、大腸菌、赤痢菌などがあり、桿菌全体を一属とする学名はバチルスという」となっています。

著書・作品名:ステッキ

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1932年11月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:582ページ本文4行目〔『寺田寅彦全随筆三』、一九九二年二月四日第一刷発行〕

発行元:岩波書店