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くうかんちかく【空間知覚】

読者カード 用例 2022年07月31日 公開

2021年07月16日 ubiAさん投稿

用例:二つづゝあるのは空間知覺の爲であつて、二つの間の距離が空間を測量する爲の基線(ベースライン)になるのである。耳と目とが同じ高さにあるのは視覺空間と聽覺空間との連絡、同格化(コーオルデイネーシヨン)の爲に便利であらうと思はれる。
『耳と目』 1933年5月 寺田寅彦
語釈:〔名〕環境の空間的関係を知覚することで、位置、方向、大きさ、形、距離などの因子が含まれる。また、知覚される空間は視空間、聴空間、触空間などに分けられる。

コメント:第二版の用例(1937)よりさかのぼります。初出(昭和八年五月、映畫評論)とあります。

編集部:第2版では、『現代文化百科事典』(1937)の例が添えられていますが、さらに、4年さかのぼることになります。

著書・作品名:耳と目

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1933年5月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:191ページ本文5行目〔『寺田寅彦全随筆四』、一九九二年三月四日第一刷発行〕

発行元:岩波書店