タミルご【ー語】
読者カード 用例 2022年08月04日 公開
用例: | ドイツのBergはだいぶちがふが、しかしgを流動的にし、bをvにすればフィン語に接近し、bを唇音のmへ導けばタミール語のmalaiに似て来る。〔三〕 |
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『言葉の不思議』 1933年7月 寺田寅彦 | |
語釈: | 〔名〕(「タミル」はTamil)ドラビダ語族に属する言語。五千万人以上の母語人口がある。インドの公用語の一つ。南インドのタミル・ナード州、スリランカの北東部で話されている。またタミル人の移民にともない、シンガポール、マレーシアをはじめとするアジア・アフリカの各地に話し手がいる。インド系文字のタミル文字で表記される。タミル語は、ドラビダ諸語の中で唯一紀元前後までさかのぼる文献を有する。 |
コメント:投稿例(1957)よりもさかのぼります。初出(昭和八年七月、鐵塔)とあります。
編集部:2008年5月1日付けで、末広鉄男さんに、黒沼健『謎と怪奇物語』(1957)の例をご紹介いただいていますが、さらに、24年さかのぼることになります。
著書・作品名:言葉の不思議
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1933年7月
著者・作者:寺田寅彦
掲載ページなど:243ページ本文3行目〔『寺田寅彦全随筆四』、一九九二年三月四日第一刷発行〕
発行元:岩波書店