プロトゾア
読者カード 項目 2022年09月05日 公開
用例: | 稻の生長を助けるアゾトバクテルといふ黴菌がある。又同じやうな作用をする原生動物(プロトゾア)がある。 |
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『マーカス・ショーとレビュー式敎育』 1934年6月 寺田寅彦 | |
語釈: | 〔名〕(英 Protozoa)「げいせいどうぶつ(原生動物)」に同じ。 |
コメント:項目が載っていないようなので。ルビでの例です。コトバンクの栄養・生化学辞典の「プロトゾア」には、「原生動物ともいう.原生生物界に属する単細胞の真核微生物で,動物に分類されるもの.系統的な分類法にはよらず,便宜的に集められた群とされる.」とあります。初出(昭和九年六月、中央公論)とあります。
編集部:第2版では、立項されませんでした。ちみなに、「原生動物」の語釈は、「動物分類上の門の一つ。単細胞からなる最も下等な動物が含まれる。肉眼では見られないほど微小で、寄生するものが多い。出芽、分裂などの無性生殖でふえる。運動器官と生殖方法によって、べん毛虫類(ミドリムシ)、肉質類(アメーバ)、繊毛虫類(ゾウリムシ)、胞子虫類(マラリア病原虫)の四綱に分ける。原始動物。原虫」となっています。
著書・作品名:マーカス・ショーとレビュー式敎育
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1934年6月
著者・作者:寺田寅彦
掲載ページなど:601ページ本文14行目〔『寺田寅彦全随筆四』、一九九二年三月四日第一刷発行〕
発行元:岩波書店