日国友の会



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めいじざ【明治座】

読者カード 用例 2022年09月05日 公開

2021年08月08日 ubiAさん投稿

用例:或日、濱町の明治座の屋上から上野公園を眺めてゐたとき妙な事實に氣がついた。それは上野の科學博物館とその裏側にある帝國學士院とが意外に遠く離れて見えるといふことである。
『觀點と距離』 1934年8月 寺田寅彦
語釈:東京都中央区日本橋浜町にある劇場。明治六年(一八七三)喜昇座として創立。久松座・千歳(ちとせ)座を経て同二六年明治座と改称。初・二世市川左団次の新歌舞伎が上演された。以後、新派、新国劇などの公演もも行なわれ、大衆路線の劇場として知られる。

コメント:第二版には用例がなく、新聞からの投稿例(1894)よりも新しいですが、文例がないので、とりあえず。初出(昭和九年八月、文藝春秋)とあります。

編集部:2011年10月30日付けで、古書人さんに、『東京朝日新聞(夕刊)』の「雑報」から「明治座(めいぢざ)」とのみある例をご紹介いただいています。

著書・作品名:觀點と距離

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1934年8月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:18ページ本文1行目〔『寺田寅彦全随筆五』、一九九二年四月三日 第一刷発行〕

発行元:岩波書店