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ぎょうどさき【行当岬】

読者カード 項目 2022年09月13日 公開

2021年08月09日 ubiAさん投稿

用例:この鯨繪卷の寫しや、硯石で昔から知られた行當岬のスケッチや、
『初旅』 1934年8月 寺田寅彦
語釈:「ぎょうとうみさき」ともいう。高知県南東端の室戸 (むろと) 岬の北西約8キロメートルにある岬。室戸市に属し、室戸阿南海岸国定公園に含まれる。背後は比高100メートル以上の海岸段丘をなす。行当集落は段丘崖 (がい) 下を走る国道55号に沿って立地し、かつては高い防風石垣で囲まれていた。岬端付近には小規模な掘込み港があり、西側の段丘斜面では早生 (わせ) ビワの栽培が行われている。(日本大百科全書(ニッポニカ)「行当岬(ぎょうどさき)」)

コメント:項目が載っていないようなので。ちなみに、寺田寅彦全集第9巻(1961年6月7日第1刷発行、1976年8月10日第3刷発行) 35ページ上段本文9行目には、「行当岬(ぎょうとうざき)」とルビがあります。初出(昭和九年八月、旅と傳說)とあります。

編集部:第2版では、立項されませんでした。第2版の「ほつみさきじ(最御崎寺)」の語釈中に「西方の行当岬(ぎょうどざき)にある金剛頂寺を西寺と呼ぶのに対し、東寺と呼ばれる」ともありますので、読みはとりあえずニッポニカに合わせておきましょう。

著書・作品名:初旅

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1934年8月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:41ページ本文6行目〔『寺田寅彦全随筆五』、一九九二年四月三日 第一刷発行〕

発行元:岩波書店