日国友の会



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しよう【止揚】

読者カード 用例 2021年09月23日 公開

2021年09月14日 ぽんちさん投稿

用例:揚棄(弁証法に所謂Aufheben. これは普通に「止揚」と訳されてゐますが、私はむしろ揚げる(高める)といふ方を、すてる(止める)といふより第一次的に、主要的に考へる方が弁証法的だと考へるのであります。)
『社会の構成=並に変革の過程』 1926年02月 福本和夫
語釈:〔名〕(ドイツ Aufheben の訳語)ヘーゲル弁証法で、低い次元で矛盾対立する二つの概念や事物を、いっそう高次の段階に高めて、新しい調和と秩序のもとに統一すること。揚棄(ようき)。

コメント:2版の例よりも古い。

編集部:第2版では、瀬沼茂樹『心理文学の発展とその帰趨』(1930)の例が早いのですが、さらに4年さかのぼります。ちなみに、「語誌」には、「宮本和吉他編『岩波哲学辞典(増訂版)』(1922)に収録されたのが最初」とあります。

著書・作品名:社会の構成=並に変革の過程

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1926年02月

著者・作者:福本和夫

掲載ページなど:18p下段、後ろから4行目〔『福本和夫著作集 第一巻』、2010年7月30日〕

発行元:こぶし書房