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おんきょうがく【音響学】

読者カード 用例 2023年01月20日 公開

2021年10月21日 ubiAさん投稿

用例:灣の水の定常振動を起すやうになる、所謂音響學の方で云ふ共鳴を起すのであります。
『潮汐の副振動』 1909年4-5月 寺田寅彦
語釈:〔名〕物理学の一部門。音波および超音波とその応用を研究する学問。ガリレイやニュートンによって音の振動や速度が数学的に取り扱われたが、一九世紀になってイギリスのレーリー、ドイツのヘルムホルツらが本格的な基礎理論を確立した。音学。

コメント:第二版に載っている辞書類(1886)以外の文例(1917)よりもさかのぼるので。初出(明治四十二年四月―五月、地學雜誌)とあります。

編集部:第2版では、野村龍太郎『工学字彙』(1886)の例が早く、文章例としては、寺田寅彦『物理学と感覚』(1917)の例よりも8年さかのぼることになります。

著書・作品名:潮汐の副振動

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1909年4-5月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:51ページ本文15行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷〕

発行元:岩波書店