日国友の会



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おんさ【音叉】

読者カード 用例 2023年01月21日 公開

2021年10月26日 ubiAさん投稿

用例:其の音を音叉と比較して一秒間の振動數を定め、
『船艇の振動に就て』 1907年1月 寺田寅彦
語釈:〔名〕発音体の一種。均質の細長い鋼鉄棒をU字形に曲げ、湾曲部に柄をつけたもの。またはそれを木製の共鳴箱にとりつけたもの。先端を軽くたたくと一定振動数の基本振動が起こり、純音を発生する。標準音源として音の実験的研究、楽器の調律などに利用。

コメント:第二版に載っている辞書類(1888)以外の文例(1910)よりもさかのぼるので。初出(明治四十年一月、東洋學藝雜誌)とあります。

編集部:第2版では、山口鋭之助『物理学術語和英仏独対訳字書』(1888)の例が早く、文章例としては前田久八『洋楽手引』(1910)の例よりも3年さかのぼります。

著書・作品名:船艇の振動に就て

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1907年1月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:36ページ本文12行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷〕

発行元:岩波書店