あびき
読者カード 用例 2023年01月24日 公開
用例: | それから又どこにも暴風雨が無い極く穩かな時に著しい副振動が起ることがあります。其の一例として長崎の港に大變有名なものがある。長崎の土地の人はそれを「あびき」と云つて居るが、天氣の好い時に思ひがけなく突然起つて、それが爲に小船などがこはれた例があります。 |
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『潮汐の副振動』 1909年4-5月 寺田寅彦 | |
語釈: | 〔名〕(1)入り江などで波の強い時に寄せたり引いたりする水の流れ。 |
コメント:第二版には用例が載っていないので。方言には用例がつかないかもしれませんが、とりあえず。初出(明治四十二年四月―五月、地學雜誌)とあります。
編集部:第2版では、方言項目として扱われていますが、もちろん、一般の文献からの例であれば方言であっても用例を添えることになります。
著書・作品名:潮汐の副振動
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1909年4-5月
著者・作者:寺田寅彦
掲載ページなど:59ページ本文9行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷〕
発行元:岩波書店