日国友の会



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へんぺいりつ【扁平率】

読者カード 用例 2023年02月26日 公開

2021年12月31日 ubiAさん投稿

用例:是等の式に於けるsin2φやsin22φの係數はいづれも地球の形狀に關する常數であつて、扁平率、半徑、自轉の角速度等を含んで居るが、
『地球物理学』 1933年 寺田寅彦
語釈:〔名〕地学で、地球その他の天体の扁平の程度を示す量。天体の長半径と短半径の差を長半径で割った値で表わす。地球では約二九八分の一。

コメント:投稿例(1935)よりもさかのぼります。地球物理学 大正四年二月十五日發行 (文會堂書店)には載っていないようで、採集した本の後記6ページに「「地球物理學」は、著者が大正四年二月に發表した著書を昭和八年に改訂して岩波全書の一冊として發表されたものである。(中略)從つて舊版「地球物理學」(大正四年文會堂發行)は本全集には收められない。本卷に收めたものは岩波全書本にある索引を省略した。」とあり、改訂で増補されたのだろうと思われますので、昭和八年(1933)の例としています。

編集部:2005年9月18日付けで、末広鉄男さんに、石原純『理化学辞典』(1935)の例をご紹介いただいていますが、さらに、2年さかのぼります。

著書・作品名:地球物理学

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1933年

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:397ページ本文7行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷〕

発行元:岩波書店