日国友の会



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かいたい【海退】

読者カード 用例 2023年03月17日 公開

2022年02月13日 ubiAさん投稿

用例:地質學上の硏究に徴するも、過去の地質變動が大體に於て週期的に襲來し、且つ其の一つの內に海浸、海退、造山運動の三つが常に順序よく繰返してゐるやうに思はれるが、
『地球物理学』 1933年 寺田寅彦、坪井忠二
語釈:〔名〕地盤の隆起、または海面の下降によって海岸線が沖に後退し、海底が陸化すること。←→海進

コメント:第二版には用例がなく、投稿例(1953)よりもさかのぼります。 地球物理学 大正四年二月十五日發行 (文會堂書店) には、載っていません。採集した本の後記6ページに「「地球物理學」は、著者が大正四年二月に發表した著書を昭和八年に改訂して岩波全書の一冊として發表されたものである。(中略)從つて舊版「地球物理學」(大正四年文會堂發行)は本全集には收められない。本卷に收めたものは岩波全書本にある索引を省略した。」とあり、改訂で追加されている部分なので、とりあえず昭和八年(1933)の例としています。

編集部:2007年8月6日付けで、末広鉄男さんに、高井冬二『地球』(1953)の例をご紹介いただいていますが、さらに、20年さかのぼります。

著書・作品名:地球物理学

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1933年

著者・作者:寺田寅彦、坪井忠二

掲載ページなど:506ページ本文7行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷〕

発行元:岩波書店