日国友の会



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アナロジー

読者カード 用例 2023年03月26日 公開

2022年02月23日 ubiAさん投稿

用例:多くの人は唯先年噴出した新島の類例(アナロヂー)から推して今度のも近々消滅に歸するのではないかといふ感じを懐いて居るやうである。
『南硫黄島附近の海中に湧出せる新島に就て』 1914年4月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(英 analogy)(1)ある事柄をもとに他の事柄をおしはかって考えること。特に、論理学で、物事の間の特定の点での類似性から、他の点での類似性を推論すること。類推。類比。

コメント:投稿例(1886)や第二版の用例(1910~11)より新しいですが、「類例」にルビでの例として、とりあえず。表記もやや異なります。初出(大正三年四月、東洋學藝雜誌)とあります。

編集部:第2版では、夏目漱石『思ひ出す事など』(1910-11)から「類推」を当てた例が添えられており、2010年2月2日付けで、古書人さんに、中江篤介『理学鉤玄』(1886)から「比擬」を当てた例をご紹介いただています。

著書・作品名:南硫黄島附近の海中に湧出せる新島に就て

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1914年4月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:寺田寅彦全集第八巻 一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷発行 143ページ本文5行目

発行元:岩波書店