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ぐふう【颶風】

読者カード 用例 2023年03月26日 公開

2022年02月23日 ubiAさん投稿

用例:又時々南海を通過する颶風の暴力などを考ふれば、
『南硫黄島附近の海中に湧出せる新島に就て』 1914年4月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(2)四方から吹いてくる風をいう。低気圧性の風で、その起源が熱帯にあるときは熱帯颶風という。このうちの強力なものが台風で、温帯低気圧の発達したものは温帯颶風もしくは温帯旋風という。

コメント:第二版には用例がなく、辞書類からの投稿例(1880)より新しいですが、文例の投稿例(1949)よりもさかのぼります。初出(大正三年四月、東洋學藝雜誌)とあります。

編集部:2006年4月26日付けで、nanyakayaさんに、矢田堀鴻『英華 学芸詞林』(1880)の例をご紹介いただいていますが、文章例ととしては、2005年3月4日付けで、末広鉄男さんにご紹介いただいている加藤茂数『気象と災害』(1949)の例よりも35年さかのぼります。

著書・作品名:南硫黄島附近の海中に湧出せる新島に就て

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1914年4月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:143ページ本文14行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷発行〕

発行元:岩波書店