日国友の会



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カソードせん【ー線】

読者カード 項目 2023年03月26日 公開

2022年02月23日 ubiAさん投稿

用例:X線はカソード線を構成する陰電子が物質に衝突して急激に停止する時に生ずべき一種の電磁波であるといふ說を立てた。
『X線の廻折現象と物質の內部構造』 1914年11月 寺田寅彦
語釈:〔名〕(カソードは英 cathode)「いんきょくせん(陰極線)」に同じ。

コメント:項目が載っていないようなので。「陰極線」と同じ意味でしょうか。初出(大正三年十一月、現代之科學)とあります。

編集部:第2版では、この語形では立項されませんでした。ちなみに、「陰極線」の語釈は「真空放電のときに陰極から放出される高速度の電子の流れ。一八五九年、ドイツのプリュッカーが発見。九七年、イギリスのトムソンがこれを確認して電子の存在を証明した」となっています。

著書・作品名:X線の廻折現象と物質の內部構造

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1914年11月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:153ページ本文4行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷発行〕

発行元:岩波書店