日国友の会



現在「会員登録」「お問い合わせ」は休止しております。ご不便をおかけしますがご了承ください。(2024年3月28日)

でんじは【電磁波】

読者カード 用例 2023年03月26日 公開

2022年02月23日 ubiAさん投稿

用例:X線はカソード線を構成する陰電子が物質に衝突して急激に停止する時に生ずべき一種の電磁波であるといふ說を立てた。
『X線の廻折現象と物質の內部構造』 1914年11月 寺田寅彦
語釈:〔名〕電磁場の振動が真空中、または物質のなかを伝播する現象。波長の長い方から電波・赤外線・可視光線(光)・紫外線・X線・γ(ガンマ)線に分けられる。伝播速度は真空中では光速度に等しいが、物質中では屈折して遅くなる。一八六四年イギリスのC=マックスウェルによって理論的に予言され、一八八八年ドイツのH=R=ヘルツによって実験的に証明された。

コメント:第二版の用例(1917)よりさかのぼります。初出(大正三年十一月、現代之科學)とあります。

編集部:第2版では、寺田寅彦『物理学と感覚』(1917)の例が早いのですが、3年さかのぼります。

著書・作品名:X線の廻折現象と物質の內部構造

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1914年11月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:153ページ本文4行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷発行〕

発行元:岩波書店