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けいこうばん【蛍光板】

読者カード 用例 2023年03月29日 公開

2022年02月25日 ubiAさん投稿

用例:結晶の爲に廻折したX線を螢光板に當てゝ見ると數多の光つた斑點が見える。
『X線の廻折現象と物質の內部構造』 1914年11月 寺田寅彦
語釈:〔名〕蛍光物質を塗布した板。板上に、物体を透過した電子線、X線などの放射線の影絵をつくり、物体内部の状態などを観察するのに用いる。人体の内部疾患の観察に用いる医療用蛍光板のほか、電子顕微鏡用蛍光板、赤外線用蛍光板などがある。

コメント:投稿例(1917)よりもさかのぼります。初出(大正三年十一月、現代之科學)とあります。

編集部:2021年2月4日付けで、寺田寅彦『X線と結晶体』(1917)の例をご紹介いただいていますが、さらに、3年さかのぼります。

著書・作品名:X線の廻折現象と物質の內部構造

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1914年11月

著者・作者:寺田寅彦

掲載ページなど:156ページ本文9行目〔『寺田寅彦全集第八巻』、一九五〇年一二月五日 第一刷発行 一九八六年三月五日 第二刷発行〕

発行元:岩波書店