日国友の会



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しっせつ【湿雪】

読者カード 用例 2023年05月18日 公開

2022年05月03日 ubiAさん投稿

用例:粉雪と云ふ言葉を雪質を表(あら)はすものとして使ふとすると、それは濕雪(シッセツ)或は俗にべと雪と云ふ言葉に對照させて見るのが一番早道(はやみち)である。
『「科学の言葉の不足」―粉雪の物理―』 1936年3月1日 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕水分を多く含んだ、しめっぽい雪。

コメント:投稿例(1938)よりもさかのぼります。第二版には「湿雪(しっせつ)」、「湿雪(しとりゆき)」、「湿雪(しめりゆき)」がありますが、「しっせつ」とルビがあります。投稿例(1938)と同じ文章のようですが、投稿例(1938)が載っている「雪」(中谷宇吉郎、岩波新書)の序に、「此の本を書く前に實は、色々な雜誌や新聞に雪の話を時々書いたので、それ等の記事の一部が重複して此の本の中へ出て來て居ることがある點を御斷りする。」とあります。

編集部:2005年3月21日付けで、末広鉄男さんに、同じ著者の『雪』(1938)をご紹介いただいていますが、こちらに発表されたものが初出としてさかのぼるということですね。

著書・作品名:「科学の言葉の不足」―粉雪の物理―

媒体形式:雑誌

刊行年(月日):1936年3月1日

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:77ページ中段1行目〔『科學知識』、昭和十一年三月一日発行〕

発行元:科學知識普及會