日国友の会



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クレバス

読者カード 用例 2023年05月19日 公開

2022年05月04日 ubiAさん投稿

用例:あの全島を蔽つて居る氷山の裂罅(クレバス)の底で、
『雪雑記』 1937年12月 中谷宇吉郎
語釈:〔名〕(フランス・英 crevasse)《クレパス》氷河、雪渓などの深い割れ目。

コメント:第二版に載っている辞書類(1931)以外の文例(1956~57)よりもさかのぼるので。ルビでの例です。初出「中央公論」(昭和十二年(一九三七)十二月一日発行)と「中谷宇吉郎集第一巻(岩波書店)後記」にあります。寺田寅彦全集と異なり文末の日付は執筆年のようなので、初出誌等を記載しておきます。

編集部:第2版では、『現代述語辞典』(1931)の例が早く、文章例としては、井上靖『氷壁』(1956-57)の例よりも20年ほどさかのぼることになります。

著書・作品名:雪雑記

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1937年12月

著者・作者:中谷宇吉郎

掲載ページなど:194ページ本文12行目〔中谷宇吉郎『冬の華』1938年9月10日第1刷発行、1993年10月7日第8刷発行〕

発行元:岩波書店