つんどく【積読】
読者カード 用例 2022年09月07日 公開
用例: | 法院 それでは真読(しんどく)ならず、くんどくならず、転読(てんどく)も奈良寧によって、ここにつんどく。 |
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『千年草』 1788(天明8)年 無辺斎 | |
語釈: | 〔名〕(「積んでおく」の意に「読書」の「どく」を掛けたしゃれ)書物を買ったまま読まないでただ積んでおくこと。 |
コメント:江戸時代の噺本の例です。文章としては「積んどく(=積んで置く)」ですが、前に真読、訓読、転読と経典の読み方が挙げてあり、それに続けているので、「積読」(積んでおくだけ=見せるだけ)とかけているものと思われます。
編集部:第2版では、小林花眠『新しき用語の泉』(1921)が早い例として添えられています。
著書・作品名:千年草
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1788(天明8)年
著者・作者:無辺斎
掲載ページなど:10オ3行目
発行元:東京都立中央図書館 東京誌料 445‐39