日国友の会



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つんどく【積読】

読者カード 用例 2022年09月07日 公開

2022年08月25日 ぽんちさん投稿

用例:法院 それでは真読(しんどく)ならず、くんどくならず、転読(てんどく)も奈良寧によって、ここにつんどく。
『千年草』 1788(天明8)年 無辺斎
語釈:〔名〕(「積んでおく」の意に「読書」の「どく」を掛けたしゃれ)書物を買ったまま読まないでただ積んでおくこと。

コメント:江戸時代の噺本の例です。文章としては「積んどく(=積んで置く)」ですが、前に真読、訓読、転読と経典の読み方が挙げてあり、それに続けているので、「積読」(積んでおくだけ=見せるだけ)とかけているものと思われます。

編集部:第2版では、小林花眠『新しき用語の泉』(1921)が早い例として添えられています。

著書・作品名:千年草

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1788(天明8)年

著者・作者:無辺斎

掲載ページなど:10オ3行目

発行元:東京都立中央図書館 東京誌料 445‐39