かくせい【廓清】
読者カード 語釈 2022年09月23日 公開
用例: | 切除が終ると、淋巴腺にも転移している部分を先の細長い尖刃刀(クーパー)で、一つ一つ慎重に廓清(カクセイ)(清掃)し、癌の広がりを除去してしまうと(一) |
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『白い巨塔』 1965年 山崎豊子 | |
語釈: | 〔名〕癌の手術で、転移が起こる可能性が高い領域に含まれるリンパ節を、周囲の組織ごとひとまとめにして切除すること。〔デジタル大辞泉〕 |
コメント:初出単行本は1965年とあります。
編集部:第2版の語釈は「(1)悪いものを取り払って清めること。粛清。」「(2)反乱を鎮め平らげること。」とあり、いずれも漢籍の例もついています。特に、(1)は漱石の例に「胃内廓清」というような使われ方もしていたようですが、最近は特に限定的に使われることがあるわけですね。
著書・作品名:白い巨塔
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1965年
著者・作者:山崎豊子
掲載ページなど:138ページ〔新潮文庫、2002年〕
発行元:新潮社