日国友の会



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やまぐす【山樟】

読者カード 用例 2022年11月30日 公開

2022年11月14日 ingwさん投稿

用例:山樟(ヤマグス)の芽立ちは小さき双の掌を合せて禱るかたちせりけり
『寒蝉集』 1947年 吉野秀雄
語釈:〔名〕植物「たぶのき(椨)」の異名。

コメント:用例ないので、とりあえず。『言海』以後の例ですが。

編集部:第2版では、用例を添えることができませんでした。ただし、辞書欄には『言海』には掲載されている情報があり、表記として「山楠」が表示されていますね。ちなみに、「たぶのき(椨)」の語釈は「クスノキ科の常緑高木。東北地方南部以西の本州、四国、九州、沖縄の暖地の主として沿岸地方に生える。幹は径一メートル、高さ一〇メートルに達する。こんもりとした丸みのある大きな樹冠をもち、普通多数集まって森林となる。葉は長楕円形革質で、表面に光沢があり、縁はなめらかで裏面は白色を帯び、長さ八~一五センチメートル。五~六月頃、枝先に円錐花序を出し、黄緑色の両性花を多数密生する。果実は、径一センチメートルほどの球形の液果で、黒紫色に熟す。材はやや堅く、家具、建築材とする。八丈島では樹皮を黄八丈の染料とする。いぬぐす。たぶ。たまぐす。学名はMachilus thunbergii」となっています。

著書・作品名:寒蝉集

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1947年

著者・作者:吉野秀雄

掲載ページなど:110ページ

発行元:創元社