うらわざ【裏技】
読者カード 語釈 2022年12月04日 公開
用例: | 相手の掛けて来た技が、不十分な状態にある時、そのまま切り返して相手を倒すことを、一般に「裏を取る」又は「返す」というてゐるが、この裏技(ウラワザ)又は返技(かえしわざ)は、熟達した後は別として、初心者がこれを試みようとする結果は、とかく守勢に傾き易く、進歩のさまたげとなるから、此の点は特に自ら戒めねばならぬ。〔第二篇・乱取技解説〕 |
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『柔道上達法』 1939年 柔道教育研究会 | |
語釈: | 〔名〕「かえしわざ(返技)」に同じ。 |
コメント:このあたりが「裏技」の語源かと。意味がわかるように長めに引いておきます。
編集部:第2版の語釈は「コンピュータのソフトウェアなどで、マニュアル等に示してある正規の方法以外によって操作・処理する技術」となっていますが、もとは柔道用語の可能性が出てきましたね。ちなみに、「返し技」の語釈は「柔道などで、相手の技をはずすと同時に、切りかえして掛ける技。」となっています。
著書・作品名:柔道上達法
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1939年
著者・作者:柔道教育研究会
掲載ページなど:46ページ7行目
発行元:西東社出版部