あばらや【破屋】
読者カード 用例 2023年01月29日 公開
用例: | 下碑(げぢょ)が是非御来臨(いで)なされというに盗まれべき者なき破屋(アバラヤ)の気楽さ、其儘亀屋へ行けば吉兵衛待兼顔(まちかねがほ)に挨拶して奥の一間へ導き、〔一〇・上〕 |
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『風流仏』 1889年 幸田露伴 | |
語釈: | 〔名〕(2)(荒屋・荒家)荒れ果てた家。廃屋。破れ屋。自分の家の卑称としても用いる。 |
コメント:
編集部:「破屋」をあてる例ですね。第2版で、宛字としては徳田秋声『爛』(1913)から「廃屋」の例が引かれています。
著書・作品名:風流仏
媒体形式:
刊行年(月日):1889年
著者・作者:幸田露伴
掲載ページなど:188ページ後ろから7行目〔吉岡正直編『傑作集2』、1892〕
発行元:学齢館