さかて【酒銭】
読者カード 用例 2023年02月06日 公開
用例: | がらがらの馬車に胆ちゞみあがり、雨降り切りては新道のさくれ石足を噛むに生爪を剥し悩むを胴慾の車夫法外の価を貪り、尚も並木で五割酒銭(サカテ)は天下の法だとゆする、仇もなさけも一日限りの、人情は薄き掛け蒲団〔発端・下〕 |
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『風流仏』 1889年 幸田露伴 | |
語釈: | 〔名〕(2)人夫や車夫、雇人などに、きめられた賃金とは別に酒の代金という名目で余分に与える金銭。心づけ。チップ。さかだい。さかしろ。 |
コメント:
編集部:「酒銭」を当てる例ですね。第2版の用例では「酒手」と表記しているものが3例あり、1例はひらがなで書かれています。
著書・作品名:風流仏
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1889年
著者・作者:幸田露伴
掲載ページなど:109ページ2行目〔吉岡正直編『傑作集2』、1892〕
発行元:学齢館