日国友の会



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ひらり【(飜然)】

読者カード 用例 2023年05月23日 公開

2023年04月21日 若桜木虔さん投稿

用例:車夫の提灯が露地口を、薄黄色に覗くに引かれて、葛木はつかつかと出て、飜然 (ヒラリ) と乗ると、楫を上げる、背に重量 (おもし) が掛って、前へ突伏すがごとく、胸に抱いた人形の顔を熟と視た。〔露霜(第六十)〕
『日本橋』 1914年 泉鏡花
語釈:〔副〕(多く「と」を伴って用いる)(1)軽く身をおどらせて、飛び乗ったり飛び越えたりするさまを表わす語。

コメント:

編集部:第2版では、『平治物語』(1220頃か)と俳諧『犬筑波集』(1532頃)から表記形「ひらり」の例が添えられています。

著書・作品名:日本橋

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1914年

著者・作者:泉鏡花

掲載ページなど:266ページ8行目

発行元:千章館