にんげんしっかく【人間失格】
読者カード 用例 2017年08月29日 公開
用例: | 人は、自分以上の仕事もできないし、自分以下の仕事もできない。働かないものには、権利がない。人間失格、あたりまへのことである。(「懶惰の歌留多」) |
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『懶惰の歌留多』 1939年 太宰治 | |
語釈: | 【一】〔名〕人間として生きていく資格を失うこと。 |
コメント:巻末の「解題」によると、初出は 「文藝」1939(昭和14)年4月1日、とのことなので、さかのぼる用例だと思います。
編集部:第2版では、高田保『ブラリひょうたん』(1950)からの例が添えられていますが、さらに、11年さかのぼることになります。ちなみに、太宰の『人間失格』が発表されたのは1948年のことでした。
著書・作品名:懶惰の歌留多
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1939年
著者・作者:太宰治
掲載ページなど:195ページ〔『太宰治全集2巻(類聚版)』、1982〕
発行元:筑摩書房