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にんげんしっかく【人間失格】

読者カード 用例 2017年08月29日 公開

2017年06月30日 monoさん投稿

用例:人は、自分以上の仕事もできないし、自分以下の仕事もできない。働かないものには、権利がない。人間失格、あたりまへのことである。(「懶惰の歌留多」)
『懶惰の歌留多』 1939年 太宰治
語釈:【一】〔名〕人間として生きていく資格を失うこと。

コメント:巻末の「解題」によると、初出は 「文藝」1939(昭和14)年4月1日、とのことなので、さかのぼる用例だと思います。

編集部:第2版では、高田保『ブラリひょうたん』(1950)からの例が添えられていますが、さらに、11年さかのぼることになります。ちなみに、太宰の『人間失格』が発表されたのは1948年のことでした。

著書・作品名:懶惰の歌留多

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1939年

著者・作者:太宰治

掲載ページなど:195ページ〔『太宰治全集2巻(類聚版)』、1982〕

発行元:筑摩書房