かんかんぼう【―帽】
読者カード 用例 2018年01月31日 公開
用例: | カンカン帽をかぶり古型バスケツトを携へた風俗は、東京や大都会に於いては、旅行家の姿であらうが、この風俗は私の郷里に於いては新規な流行姿であつたらい。 |
---|---|
『雨ざらしの晴雨計』 1930年 井伏鱒二 | |
語釈: | 〔名〕麦わらを堅く編んで作った、男子用の夏の帽子の俗称。いただきが平らで周囲につばのあるもの。大正中期から昭和初期にかけて流行した。かんかんぼうし。かんかん。《季・夏》*人生劇場〔1933〕〈尾崎士郎 |
コメント:さかのぼります。解題に1930年10月3日、4日、5日、6日発行『都新聞』に発表とあります。
編集部:第2版では、尾崎士郎『人生劇場』(1933)からの例が早いのですが、さらに、3年さかのぼることになります。
著書・作品名:雨ざらしの晴雨計
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1930年
著者・作者:井伏鱒二
掲載ページなど:324ページ〔『井伏鱒二全集 第二巻』、1997〕
発行元:筑摩書房