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かいり【海狸】

読者カード 用例 2024年03月19日 公開

2020年07月15日 古書人さん投稿

用例:海狸、エルマイン、(黄鼠(テン)ノ屬夏日ハ毛皮棕色ニシテ冬日ハシテ純白色トナル)〔植物及動物〕
『亜細亜及東印度地誌(百科全書)』 1879年 四屋純三郎(譯)
語釈:〔名〕「ビーバー」の異名。

コメント:遡ります

編集部:第2版では、井上勤訳『狐の裁判』(1884)の例が早いのですが、さらに、5年さかのぼります。ちなみに、「ビーバー」の語釈は「ビーバー科ビーバー属の哺乳類。体長八〇~一三〇センチメートルの大形の齧歯類。足に水かきがあり、長さ三〇~五〇センチメートルの尾は扁平でほとんど毛がなく、うろこでおおわれる。泳ぎが巧みで、川に生息し、木をかじり倒して運び、水をせきとめダムをつくり、その中央に枝を積み重ねて巣をつくる。体毛は赤褐色ないし暗褐色。雄の肛門腺と包皮腺からの分泌物は海狸香といって香料にする。毛皮は優良。二種あり、ヨーロッパからシベリアにかけて分布するヨーロッパビーバーは乱獲で減少し、エルベ川・ローヌ川などに残存。北アメリカには(アメリカ)ビーバーが分布する。ウミダヌキ。かいり。学名はCastor」となっています。

著書・作品名:亜細亜及東印度地誌(百科全書)

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1879年

著者・作者:四屋純三郎(譯)

掲載ページなど:23ページ後ろから5行目

発行元:文部省(再版発行所 青史社)