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くたに【九谷】

読者カード 用例 2024年04月07日 公開

2020年08月01日 古書人さん投稿

用例:煎茶ちゃわんハ、京焼、萬古、唐津、伊萬里、九谷(クタニ)なとよし、〔什器〕
『家事経済書 全』 1890年4月13日 飯島半十郎
語釈:【二】〔名〕「くたにやき(九谷焼)」の略。

コメント:僅かですが遡ります

編集部:第2版では、尾崎紅葉『二人女房』(1891-92)の例が早いのですが、さらに、2年ほどさかのぼります。ちなみに、「九谷焼」の語釈は「石川県加賀市、小松市を中心に作られる陶磁器。大聖寺(だいしょうじ)藩主、前田利治・利明の二代の御用窯に始まると一般に伝えられるが、未詳。明暦(一六五五~五八)頃から元祿(一六八八~一七〇四)末にかけて焼かれたと思われるものは古九谷と呼ばれ、豪快な色絵が有名。文化年間(一八〇四~一八)に金沢周辺で窯が再興され、現在に及ぶ。細密な絵付の赤絵、金襴手がとくに知られている。くたに」となっています。

著書・作品名:家事経済書 全

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1890年4月13日

著者・作者:飯島半十郎

掲載ページなど:201ページ3行目〔『通俗教育全書(第77編)』、1893〕

発行元:博文館