日国友の会



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てんき【転記】

読者カード 語釈 2024年03月20日 公開

2023年02月05日 ubiAさん投稿

用例:要するにヌクレオチドないし塩基の間における転記(transcription)の過程で、
『ウイルスの世界』 1965年 川喜田愛郎
語釈:生体内で遺伝情報が伝えられる際の第一段階として、DNA(デオキシリボ核酸)の塩基配列を鋳型にして伝令RNA(リボ核酸)が合成されること。(デジタル大辞泉「転写2」)

コメント:この語釈では載っていないようなので。現在は「転写」といい、「転写」の投稿例(1977)よりさかのぼりますが、当時どれだけ使われたか語か分からず、まだ訳語が定まっていないころのものでしょうか。ちなみに「遺伝子のはたらき(現代遺伝学シリーズ1)」(昭和42年7月1日初版1刷発行(共立出版))153ページ本文4行目には「mRNAのリボポリヌクレオチド配列ヘの読みとり(transcription)と,その後にmRNAにアルファベットの4文字A,U,G,Cで含まれているこの情報をアミノ酸の特異的配列に解読(translation)する過程とからなっている。」と、「読みとり」となっています。新しい語釈というよりは、語誌の参項になれば。

編集部:第2版では、この意味には触れていませんね。

著書・作品名:ウイルスの世界

媒体形式:単行本

刊行年(月日):1965年

著者・作者:川喜田愛郎

掲載ページなど:96ページ本文13行目〔『ウイルスの世界』、岩波新書(青版)558 1965年5月20日 第1刷発行、1980年10月20日 第15刷発行〕

発行元:岩波書店