りょうとうのぶた【遼東の豚】
読者カード 項目 2024年03月23日 公開
用例: | 「それ、遼東のぶたといふ、これが其のぶたなのです」と私は云った。後漢書の朱浮伝に人の好く知ってゐる挿話が書いてある。〔私の手土産〕 |
---|---|
『白馬に乗る』 1936年 荻原井泉水 | |
語釈: | 「りょうとう(遼東)の豕(いのこ)」に同じ。 |
コメント:2版に見出しがないので。
編集部:第2版では、この語形では立項されませんでした。ちなみに、「遼東の豕」の語釈は「(「後漢書‐朱浮伝」の「往時遼東有豕、生子白頭異而、献之、行至河東見群豕皆白、懐慙而還、若以子之功論於朝廷、則為遼東豕也」の故事による)見聞が狭いため、世間にありふれていることを知らず、自分一人で得意になっていることのたとえ」となっています。
著書・作品名:白馬に乗る
媒体形式:単行本
刊行年(月日):1936年
著者・作者:荻原井泉水
掲載ページなど:44ページ後ろから4行目
発行元:人文書院