死語ほど使い古されてはいないが、トレンドの頂上からは滑り落ちた感の漂う言葉。死語は、場の状況やタイミングを踏まえ、あえて使用すると逆に新鮮に響くケースもあるが、死臭語はとくに死臭に敏感な若者の前で不用心に使用してしまうと、ひたすら恥ずかしい。
最近は、流行語の「アウト・セーフ」の境界サイクルが短くなっているので、常に注意を払っておくことが重要。なかでもギャル用語やネット用語は早い段階で死臭を帯びる傾向が強い。
一方で、「エッチ」などに代表される、死語・死臭語の段階を乗り越え、ネオ・スタンダードとなる流行語も稀にある。ただ、若者と話す際、トレンドウォッチャーとしての余程の自信がないかぎり、中高年層はスタンダードな言葉をチョイスするのが無難かと思われる。
[使用例]
「俺とセックスしてくれないか?」(◎スタンダード:直球的な嘆願が意外と好感度大)
「俺とエッチしてくれないか?」(○ネオ・スタンダード:若ぶっているおっさんと思われる危険性もあり)
「俺とニャンニャンしてくれないか?」(△死語:場合によっては新鮮)
「俺とセクースしてくれないか?」(×死臭語:成功(性交)率はほぼ0%)
「俺とまぐわってくれないか?」(?古語:イッパツ大逆転の爆発力は秘めている)