鉄道ファン、いわゆる「鉄ちゃん」の女性版を「鉄子」という。メディアで語られる彼女たちは、男性の醸し出すディープさからは縁遠く、「旅好きがこうじて」「子どもにつきあっているうちに」といったライトなタイプが多いようだ。しかし、車体のフォルムに対する愛情は共有できる場合が多い。同様に、飛行機の姿を「カワイイ」と感じる女性の存在も注目されつつある。こちらは「空美」と呼ばれている。
鉄道でいえば「撮り鉄」のタイプ、すなわち飛行機の美しさをカメラで追うタイプの「空美」がよくメディアなどで紹介される。成田空港そばのホテルでは、女性がテイクオフの写真を撮るための宿泊プランが登場。また羽田空港でも、プロの写真家の指導によるビューポイントでのツアーが企画された。大空を舞う旅客機の優美さは、たしかに女性が好むセンスといえるかもしれない。ちなみに、金環日食など天文に関する話題が多かった2012年には、宇宙や星にロマンを抱く「宙(そら)ガール」という言葉も登場。趣味に対する女性のアクティブさは増すばかりだ。