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インターネット上で「有権者のための投票支援サイト」と銘打った「日本政治.com」がおもしろい。ネットで政治というと過激な主張が跋扈(ばっこ)する印象があるが、東京大学の学生が立ち上げたという本サイトは、あくまで「選択」のための情報提供に徹している。そのコンテンツの中でも、これは便利、と注目されたのが「投票マッチング」である。
2012年末の衆議院選挙、マスコミでよく語られていたのが、「ベストの投票先が無ければ、マシなものから選ぶしかない」という考え方。まずは選挙権を行使することの重要性を説いたわけだ。ならば、「マシ」の具体的な判断基準は? 投票マッチングは、「消費税を増税すべきである」「TPPには参加すべきである」など20問のアンケートに答えると、回答者にもっとも近い考えの政党と、選挙区内の議員を示してくれるというもの。公約や方針を漫然と読むだけでは、いまいちつかみにくい「政党の素顔」も、比較することでいろいろと見えてくる。昨年のような政党が乱立した選挙では、特に有用性を発揮したといえるだろう。