テレビのバラエティー番組で、アイドル好きのお笑いタレントを「いじる」ときに登場するこの言葉。AKB48、ももいろクローバーZなど、業界内人気が特に高いアイドルの場合、ファンを公言することでタレントにとって「仕事」に結びつくことがある。たとえば、番組のゲストに呼ばれる、イベントの司会を任される……など。すると、本当はそこそこのファンなのに、ディープな「オタク」のふりをして仕事が欲しいだけではないか、とコアな層から揶揄(やゆ)されるわけである。このような戦略的ともいえるオタクの姿を「ビジネスヲタ(オタ)」という。
ちなみに「オタク」を「ヲタク」と表記するのは、2ちゃんねるのアイドル板などから発生して、若者向けの雑誌で使用される表現。一文字置換することで、オタクと称することへの気恥ずかしさといった、心の機微を表現しているといえるだろう。