2階の部分がオープンになっている「スカイバス」など、バラエティ豊かなバス事業を展開する日の丸自動車興業(東京都文京区)。同社が今年(2013年)から運行している水陸両用バス「スカイダック」が、東京スカイツリーと下町をめぐる観光手段として注目を浴びている。東京での水陸両用車の運行は、期間限定としては昨年の「社会実験」の事例があるが、定期運行では初となる。3月の開業から早くも人気は上々のようだ。東京が魅力ある「水辺の街」であることを認識させてくれる。
水陸両用バスは欧米などの多くの都市で導入され、特にアメリカ・ボストンでは観光の目玉となっているので、テレビの海外トピックで目にした人も多いだろう。近年では日本でも知名度を増し、大阪市や諏訪湖などで行なわれている「ダックツアー」、 富士山と山中湖の自然美を満喫する「YAMANAKAKO NO KABA」などが有名だ。売りは豪快なしぶきをあげて水に入るときのスリル。スカイダックも「東京スプラッシュツアー」と銘打っている。これから本格的な夏にかけてますます話題となるだろう。