ダイドードリンコが2013年に始めたプロジェクト「ダイドー働く大人力向上委員会」。大人の雑談力やリフレッシュ術を紹介する内容は、「ホッとひと息つく」缶コーヒーのメーカーらしい企画だ。その調査によれば、女性のように「働いた自分へのご褒美」を用意する男性は決して少なくない。このタイプが「ご褒美男子」と呼ばれる。ご褒美は、具体的には「ケーキなどのスイーツ」「お酒」「缶コーヒー」が多いとか。これだと、女性が言うところの「ご褒美」よりも、ずいぶんと安価なうちに収まっている?
ビジネスにおいて「デキる」タイプは、気分の切り替えが巧みだ。大きな目標値を設定して、自分の中のノルマ達成ごとにプレミアムを設けるのは、自己管理の適切なメソッドであろう。安閑としていられぬビジネスシーンの中で、「缶コーヒーを飲む」ことすらもモチベーションにつなげる器用な男子が、これからの日本を支えるのかもしれない。実際、ご褒美男子は「働く大人力向上委員会」によって「過去三年間の年収が増えた」と喧伝(けんでん)されている。