パンケーキのネクストブレイクとして注目されたポップコーン。シカゴ発「ギャレットポップコーンショップス」、シアトル発「ククルザポップコーン」の出店は衆目を集めた。また、日本人による専門店「ヒルバレー」も、グルメポップコーン発祥の地とされるシカゴの影響を受けたものだ。これまであくまで庶民的なスナックであったポップコーン。海外からの「黒船」の出店は、その意外な「伸びしろ」を知らしめるに至った。
一連のブームに先駆けて、日本での出店が最も早かったのは、スペイン語で「ポップコーン」を意味する「パロミータス」。タレント業をしていた藤原里奈(ふじわら・りな)氏が、スペインで出会った味から立ち上げたブランドだ。ちなみに「ギャレット」の日本進出も、ジャパンフリトレー(「マイクポップコーン」で有名)の社長がアメリカで口にした感動からアテンドしたものだという。現在のグルメポップコーンブームは、それぞれの経営者がそれぞれ海外で受けたインパクトを国内に持ち込み、2013年というタイミングで合致したものといえよう。
味の評価も高いこれらのポップコーンだが、急激な出店数の増加から来る「飽き」も心配され、各店の独自性が今後の展開の鍵となるだろう。