(新宿)二丁目を総本山とする、日本のゲイカルチャーから生まれた隠語。

 ゲイ同士のセックスは、基本はネコ(受け手:女役)とタチ(攻め手:男役)に役割がその人の個性や嗜好によって自然分担されるのだが、稀にネコとタチを気分によって、あるいは付き合う相手によって交代する御仁もいるようで、そういうゲイ達者を総じて「リバ=リバーシブル」にちなんで「リバ子」と呼ぶ。

 そして、その隠語はゲイ界から主にギャル界へと飛び火。根っこに帰属的な強いなわばり意識を持つヤンキーの発展型であるギャルたちが、あっちのグループにもこっちのグループにもイイ顔をしている、どっちつかずなコウモリ的女子をハブったり(仲間外れにしたり)、揶揄するときにも使われるようになった。

[使用例]
「エリカってぇ~、超リバ子だから今度シメちゃわね?」

 

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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