ぽっちゃり系の女性に対する呼称として、「マシュマロ女子」が普及しつつある。ふくよかなシルエットだけでなく、色白なところや肌のなめらかさなども含めたニュアンスが入っている。
この新語が指すものは、具体的には2パターンあるように思える。一つは、モデルのような「やせ型」ではない女性タレントを、積極的に肯定するような感覚。篠崎愛など人気のグラビアアイドルに多く、一昔前の言葉で言うなら「グラマー」なAKB48の小嶋陽菜(こじま・はるな)もこれに連なるという。 もう一つは、はっきり言えば太っているのだが、そこに魅力がある、ぽっちゃりが可愛らしさのファクターになっている女性たちのことだ。こういったマシュマロ女子を対象にしたファッション誌『la farfa(ラ・ファーファ)』(ぶんか社)も現れ、専属モデルを務める後藤聖菜(ごとう・せいな)が人気を集めている。
性別に限らず、合うサイズが少ない体型はファッションに苦労するものだが、だからこそ「工夫」することでセンスが磨かれる面もある。おしゃれなマシュマロ女子は確固として存在する。あとは業界が市場をうまく捉えられるかであろう。