「特撮の父」といわれた円谷英二(つぶらや・えいじ)の出身地は、福島県須賀川市。2014年に市政60周年を迎える。また、円谷プロダクションも昨年で創立50周年。絶好のタイミングを背景に、2013年5月、同市と「M78星雲 光の国」のあいだで「姉妹都市提携」が結ばれた。円谷プロが「ウルトラマン基金」を通じて震災の被災地支援に取り組んでいることも、重要なファクターとなった。
同年11月には、須賀川市内の6つの郵便局で、ウルトラマンの「風景印」が登場した。郵便局によってセブン、タロウなど絵柄も異なる。もちろん、最新作の「ウルトラマンギンガ」を押してくれる局もある(ウルトラマンもほかの人気ヒーローたちに押され気味の昨今だが、等身大の高校生がヒーローだけでなく怪獣にも変身できる「ギンガ」は、子どもたちの評判も上々だった)。
「風景印」は、今回のようなヒーローを題材にすることは珍しく、基本的には郵便局の周辺にある名所などをデザイン化したものになる。渋谷局ならハチ公、といった具合だ。観光地の多くで用意されているため、旅の楽しみとして集めるファンも多い。ちなみに、50円以上の切手が貼ってあれば、郵便物でなくとも押してもらうことが可能だ。