リクルート「ビューティ総研」が唱えるところの2014年のトレンドキーワード「サク美」とは、すきま時間をうまく「美」に費やす女性のライフスタイルをさす。「サクッと食べるご飯」=「サク飯(めし)」と同様、少しでも時間があいたらエステや美容院にすぐさま連絡、「サクッと」キレイになるための時間を確保する。「サク美」を可能にした重要なファクターは、いうまでもなくケータイからスマホに連なる「事前予約」システムの一般化である。
一日の時間をぴちぴちに満たしてまで「キレイ」に執心するとは、昨今の女性はバイタリティがあると男性諸氏は思うかもしれない。だがその考えには、忙しければ当然女性も「疲れる」ということが見えていない。エステや美容院は、女性の安らぎの空間でもあるのだ。うまくリセットの時間をとりながら、仕事の能率化を図る。このような「サク美」の行動原理こそが、ただやみくもに働くよりも、真に「バイタリティのある」女性のスタイルといえるだろう。