『トップガン』は、1986年に公開されたトム・クルーズ主演の映画。80年代のハリウッド作品といえば娯楽アクションが一つの完成をみた時代で、若者のファッションに与えた影響も大きかった。戦闘機の訓練学校を舞台にした『トップガン』の場合、ミリタリー系を日常的なアイテムとして広めた功績があるといえるだろう。有名なのは「MA-1」と呼ばれる、もとは軍用のフライトジャケット。軍人とはほど遠いやせ型の男の子であっても、いくばくかのワイルドさを醸し出すために好んで着たものである。
いま、トム・クルーズは知っていても、おそらく『トップガン』をご存じない若い女性たちのあいだで、なぜかミリタリー系をファッションに取り入れる動きが出ている。「トップガン女子」とは、ファッションジャーナリストの宮田理江(みやた・りえ)氏の命名。全身をガーリーにするよりも、1点どこかで個性を出す「はずし」のテクニックとして認識されているようだ。ミリタリーでなくとも、メンズを活用するテクニックはもはや常識。女性的なソフトな装いに、たとえばフライトジャケットのようなハードなアイテムを羽織ると、着こなしとしては意外に効果的なのである。ただ、「トップガン女子」の中には、それこそ80年代の映画好き男子のような、きゃしゃな体に迷彩柄の服をダボッと包んだ少々野暮ったいタイプも。この場合、女性的に過ぎる服は着られない!といった、一種の照れ隠しのような印象も受ける。
いま、トム・クルーズは知っていても、おそらく『トップガン』をご存じない若い女性たちのあいだで、なぜかミリタリー系をファッションに取り入れる動きが出ている。「トップガン女子」とは、ファッションジャーナリストの宮田理江(みやた・りえ)氏の命名。全身をガーリーにするよりも、1点どこかで個性を出す「はずし」のテクニックとして認識されているようだ。ミリタリーでなくとも、メンズを活用するテクニックはもはや常識。女性的なソフトな装いに、たとえばフライトジャケットのようなハードなアイテムを羽織ると、着こなしとしては意外に効果的なのである。ただ、「トップガン女子」の中には、それこそ80年代の映画好き男子のような、きゃしゃな体に迷彩柄の服をダボッと包んだ少々野暮ったいタイプも。この場合、女性的に過ぎる服は着られない!といった、一種の照れ隠しのような印象も受ける。