コラムニストの犬山紙子氏が生んだ新語が、良くも悪くもネット上などで話題になっている。その名も挑発的な「クソバイス」。著書『言ってはいけないクソバイス』(ポプラ社)の表紙によれば、「ケチな男はモテないよ~」「それ男ウケ悪いよ!」「早く結婚しないとね」といった、「クソみたいなアドバイス」のことをいう。
たしかに、この世はクソバイスをしてくる輩が多いのだろう。相手のためというテイでありながら、価値観の押しつけになっているところが困る。しかも、言われた側は不快になるのに、言っている本人はけっこういい気分になっていたりする。旧態依然とした企業の上司など、相手より優位な立場の人にはありがちのようだ。もっと複雑なのが、「男とは~」「女とは~」「母親とは~」などと決めつけてくるタイプ。ライスフタイルに自信がありすぎるというか、発言するだけの人生経験の深さがあるのかたずねるわけにもいかないから、黙って拝聴するほかはない。
とはいえ、「クソバイス」というワードは、「クソ」という語が強すぎて、誤解の可能性をはらむ。犬山氏は、相手のことをおもんぱかっての「アドバイス」自体を否定しているのではなかろう。たとえば、身近な友人の助言などは大事だ。あくまで、細かい事情を知らないのに、個人的な感覚から安易に助言してしまう問題を指摘している。「他人のアドバイスを受容するな」とは言っていないのだが、ネットの反応を見る限り、一部にはそうした解釈もあるようである。
たしかに、この世はクソバイスをしてくる輩が多いのだろう。相手のためというテイでありながら、価値観の押しつけになっているところが困る。しかも、言われた側は不快になるのに、言っている本人はけっこういい気分になっていたりする。旧態依然とした企業の上司など、相手より優位な立場の人にはありがちのようだ。もっと複雑なのが、「男とは~」「女とは~」「母親とは~」などと決めつけてくるタイプ。ライスフタイルに自信がありすぎるというか、発言するだけの人生経験の深さがあるのかたずねるわけにもいかないから、黙って拝聴するほかはない。
とはいえ、「クソバイス」というワードは、「クソ」という語が強すぎて、誤解の可能性をはらむ。犬山氏は、相手のことをおもんぱかっての「アドバイス」自体を否定しているのではなかろう。たとえば、身近な友人の助言などは大事だ。あくまで、細かい事情を知らないのに、個人的な感覚から安易に助言してしまう問題を指摘している。「他人のアドバイスを受容するな」とは言っていないのだが、ネットの反応を見る限り、一部にはそうした解釈もあるようである。