女性ファッション誌『non-no』の男性版として立ち上げられ、阿部寛・風間トオル・田辺誠一・マークパンサー・東出昌大(ひがしで・まさひろ)ほか、数々の人気俳優やタレントを輩出した『MEN’S NON-NO(メンズノンノ)』(集英社)が、今年で創刊30周年を迎えるらしい。
ここ10数年、多くの男性ファッション誌が失速・休刊・廃刊の憂き目に合うなか、比較的好調な売り上げをキープしていると聞くメンノンであるが、その“息の長さ”の理由は、可もなく不可もないド真ん中の「キレイめカジュアルなドコンサバ」を、決してブレずに20歳~25歳くらいの男子たちに提供し続けてきた(対象年齢層もやはり決してブレず、ある程度の年齢に達した読者をどんどん“卒業”させ、新たなハタチ前後の読者を“入学”させていく繰り返しを徹底した)地道な積み重ねの賜物に尽きるのではなかろうか。
ところで、筆者は東京都内で「メンノンを欠かさず読んでいる」という、いわゆる“愛読者”にまだ一度も出会ったことがないのだが、『an・an』『POPEYE』『LEON』……同様、しぶとく生き残っているファッション誌や情報誌の大半は、流行りの浮き沈みが激しい「都心集中型」ではなく、むしろ地方において未だ根強い人気を誇っているのかもしれない。いくら東京の人口比率が圧倒的だといっても、所詮は日本全国の10分の1を占めているだけに過ぎないのだ。
ここ10数年、多くの男性ファッション誌が失速・休刊・廃刊の憂き目に合うなか、比較的好調な売り上げをキープしていると聞くメンノンであるが、その“息の長さ”の理由は、可もなく不可もないド真ん中の「キレイめカジュアルなドコンサバ」を、決してブレずに20歳~25歳くらいの男子たちに提供し続けてきた(対象年齢層もやはり決してブレず、ある程度の年齢に達した読者をどんどん“卒業”させ、新たなハタチ前後の読者を“入学”させていく繰り返しを徹底した)地道な積み重ねの賜物に尽きるのではなかろうか。
ところで、筆者は東京都内で「メンノンを欠かさず読んでいる」という、いわゆる“愛読者”にまだ一度も出会ったことがないのだが、『an・an』『POPEYE』『LEON』……同様、しぶとく生き残っているファッション誌や情報誌の大半は、流行りの浮き沈みが激しい「都心集中型」ではなく、むしろ地方において未だ根強い人気を誇っているのかもしれない。いくら東京の人口比率が圧倒的だといっても、所詮は日本全国の10分の1を占めているだけに過ぎないのだ。