キャラクター業界のトップをひた走るサンリオが、新しく登場させたプロジェクト「サンリオ男子」。10代の女子をターゲットに、イケメン高校生たち5人の青春を描くというから、従来のキャラの路線とはずいぶん異なる。

　イケメンたちはそれぞれ、サンリオキャラのお気に入りがいて、好きになった理由がストーリーにからんでくるという。なるほど、これは個々のキャラとは独立した企画であると同時に、自社のキャラの宣伝、あるいはイメージアップにもつながっている。実際、男子たちは実在するキャラクターグッズとともに登場するというから、戦略が巧みだ。ちなみにメンバーは、ポムポムプリン好きの長谷川康太、マイメロディ好きの水野佑、ハローキティ好きの吉野俊介、シナモロール好きの源誠一郎、リトルツインスターズ（キキララ）好きの西宮諒（りょう）という設定。

　昨今、キャラクター好きは女性に限った趣味ではなく、かわいいものが好きと公言する男子は多くなった。このことはサンリオ男子の設定にリアルさを与えている。なかなか注目が集まりそうなプロジェクトといえよう。