「リクルート+ラブ」を略した造語で、「就職活動をきっかけに芽ばえた恋愛」のことを指す。説明会や面接、インターンなどで出会った就活中の男女が意気投合し、深い仲へと発展していくのが主なパターンなのだそう。
とくに不景気である昨今では、就活中の男女間に「おたがいに辛い思いをしているんだし」「おたがい頑張ろうよ」……といった同志的連帯感が生まれやすく、同じ悩みや情報を共有できるメリットも無視できない。
ただし、たとえば出会いのきっかけとなった企業がともに第一志望で、片方が内定をもらい、もう片方が不採用になってしまった場合なんかは、不採用側のジェラシーが複雑かつ微妙なかたちで表面化し、あっさりと破局を迎えるケースも多いという。また、運良く二人とも第一志望の企業に入社できたとしても、ほかの新入社員や先輩社員が犇(ひし)めく環境に放り出され、「ああ……早まっちゃったかも?」と後悔の念に苛まれてしまうケースも少なくないらしい。早い話、就活中の“恋愛選球眼”は、ツースリーに追い込まれた打者のごとくストライクゾーンが広くなる、つまり“常態”ではないのである。
ちなみに「リクラブ」は、就活中の男女だけではなく、OB訪問における先輩・後輩間でも意外と成立しやすい。でも、この場合は先輩側が絶対的優位な立場にいるため、「恋愛」というよりは、誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者が犯人と長時間過ごすことで犯人に対して好意を抱く「ストックホルム症候群」に、心理作用としては近いのかもしれない。
とくに不景気である昨今では、就活中の男女間に「おたがいに辛い思いをしているんだし」「おたがい頑張ろうよ」……といった同志的連帯感が生まれやすく、同じ悩みや情報を共有できるメリットも無視できない。
ただし、たとえば出会いのきっかけとなった企業がともに第一志望で、片方が内定をもらい、もう片方が不採用になってしまった場合なんかは、不採用側のジェラシーが複雑かつ微妙なかたちで表面化し、あっさりと破局を迎えるケースも多いという。また、運良く二人とも第一志望の企業に入社できたとしても、ほかの新入社員や先輩社員が犇(ひし)めく環境に放り出され、「ああ……早まっちゃったかも?」と後悔の念に苛まれてしまうケースも少なくないらしい。早い話、就活中の“恋愛選球眼”は、ツースリーに追い込まれた打者のごとくストライクゾーンが広くなる、つまり“常態”ではないのである。
ちなみに「リクラブ」は、就活中の男女だけではなく、OB訪問における先輩・後輩間でも意外と成立しやすい。でも、この場合は先輩側が絶対的優位な立場にいるため、「恋愛」というよりは、誘拐事件や監禁事件などの犯罪被害者が犯人と長時間過ごすことで犯人に対して好意を抱く「ストックホルム症候群」に、心理作用としては近いのかもしれない。