2016年11月30日、『めざましテレビ』(フジテレビ系列)内で発表された、渋谷・原宿の女子高生386人を対象に行なったアンケート結果からランキング化したピンポイント的流行語大賞のこと。今年のベストテンは以下のとおり。

1位:卍(まんじ)(写真を撮るポーズの掛け声・テンションが上がったとき・やんちゃな人のこと…などを指す)

2位:よき(「いいね」という意味。古典の授業から発生したのだそう?)

3位:○○まる
(「あざまる」「ラブまる」など「まる」は句点の「。」代わりとして使用。「OK。」より「おけまる」のほうが可愛い?)

4位:アモーレ(本家の新語・流行語大賞と意味は変わらないが、女子高生はおもに親友に向けて使用する…らしい)

5位:はげる(「毛が抜けそうなほど嬉しい」という意味。かなり意味不明)

6位:マ!?(「マジ!?」の省略形。「ジ」しか省略していないのだが…?)

7位:BFF(「Best Friend Forever」をDAIGO風にアレンジしたもの。「いつまでも友だちだよ」という意味)

8位:ゲロ○○(「超」に比較的似た接頭語のこと。「吐くほどすごい」という意味)

9位:スノる(顔認識アプリ『SNOW』を使って写真を撮ること)

10位:○○み(やばみ・きもみ…とすることによって語感が柔らかくなる)

 あくまで渋谷・原宿発であり、これらの最先端の難読文字を、全国の女子高生がナチュラルに使いこなしているかどうかは怪しかったりもするのだが、LINEやメールなどを最大限に有効利用する女子高生にとって、あらゆる言葉の暗号化は、文字変換の際の一手間を省くという面でも、案外合理的なのかもしれない。
   

   

ゴメスの日曜俗語館 / 山田ゴメス   


山田ゴメス(やまだ・ごめす)
日曜日「ゴメスの日曜俗語館」を担当。大阪府生まれ。エロからファッション、学年誌、音楽&美術評論、漫画原作まで、記名・無記名を問わず幅広く精通するマルチライター。『現代用語の基礎知識』2005年版では「おとなの現代用語」項目、2007年版では「生活スタイル事典」項目一部を担当。現在「日刊SPA!」「All About」の連載やバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ)の相談員で活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など。趣味は草野球と阪神タイガース。
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