2016年の出版界を席巻したキーワードは、なぜか「開脚」であった。
『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』(サンマーク出版)が、4月の発売から順調に版を重ね、2016年末の時点で累計100万部に至っている。長いタイトルなので、マスコミでは「開脚本」と通称されることが多い。ご多分にもれず類似本も出たが、本書の勢いにはかなわない。
その売れ行きは、「開脚の女王」と呼ばれるヨガインストラクター・Eiko氏の開脚メソッドのシンプルさと、たくみな指導力によるところが大きい。一応「著者」という扱いになるのだろうが、おそらく編集部側でした仕事が大半のはずだ。しかし、本の内容はじつに実践的。多くの読者にとって体のかたさを改善するきっかけになるのではないか。Eiko氏みずからが複数のテレビ番組に出演してタレントたちを指導、結果を残したことも人気に拍車をかけた。
本書自体は「商社のサラリーマンが開脚をめざす小説」(タイトルは「開脚もできないやつが、何かを成せると思うな」)に多くのページ数が割かれている不思議な構成の本で、賛否両論あるようだ。開脚のプログラムじたいも動画サイトで以前から公開されていたもの。とはいえ、本書がネットに興味のない層に開脚の成功体験をもたらしている事実は、功績といっていい。
『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』(サンマーク出版)が、4月の発売から順調に版を重ね、2016年末の時点で累計100万部に至っている。長いタイトルなので、マスコミでは「開脚本」と通称されることが多い。ご多分にもれず類似本も出たが、本書の勢いにはかなわない。
その売れ行きは、「開脚の女王」と呼ばれるヨガインストラクター・Eiko氏の開脚メソッドのシンプルさと、たくみな指導力によるところが大きい。一応「著者」という扱いになるのだろうが、おそらく編集部側でした仕事が大半のはずだ。しかし、本の内容はじつに実践的。多くの読者にとって体のかたさを改善するきっかけになるのではないか。Eiko氏みずからが複数のテレビ番組に出演してタレントたちを指導、結果を残したことも人気に拍車をかけた。
本書自体は「商社のサラリーマンが開脚をめざす小説」(タイトルは「開脚もできないやつが、何かを成せると思うな」)に多くのページ数が割かれている不思議な構成の本で、賛否両論あるようだ。開脚のプログラムじたいも動画サイトで以前から公開されていたもの。とはいえ、本書がネットに興味のない層に開脚の成功体験をもたらしている事実は、功績といっていい。